マウス
* 国立予防衛生研究所は、現 国立感染症研究所
アウトブレッドマウス
Slc:ICR
由来 | 1965年Charles River Laboratories,lnc.(米国) |
毛色 | アルビノ |
- 発育良好、繁殖性良好、体型比較的大型
- 安全性・薬効薬理試験・免疫・遺伝毒性試験・各種研究試験などに広く使用されています
インブレッドマウス
BALB/cCrSIc
由来 | 1975年 東京大学医科学研究所 |
毛色 | アルビノ AA bb cc DD H2d |
- 心臓に石灰沈着が高率に発生します
- 雄同士の争いが比較的若齢より多発します
- 漬瘍性大腸炎モデル
- モノクローナル抗体作製
- アレルギー研究(ぜん息、皮膚炎等)
Cr:Division of Cancer Treatment, National Cancer institute, U.S.A.の略号
C57BL/6NCrSlc
由来 | 1975年 東京大学医科学研究所 |
毛色 | 黒色 aa BB CC DD H2b |
- 自然発生腫瘍が少ない
- 幼子に脱毛が生じ易い
- 新生子の雄に小限または無眼症が多い
- 遺伝子改変動物作製等に使用
- アルコール嗜好性が高い
- 加齢の研究
C3H/HeSlc
由来 | 1971年 東京大学医科学研究所 |
毛色 | 野生色 AA BB CC DD H2k |
- MTV(Mammary Tumor virus)は陰性
- 遺伝的な網膜異常があります
- 育毛・皮膚試験
A/JmsSlc
由来 | 1980年 東京大学医科学研究所 |
毛色 | アルビノ aa bb cc DD H2a |
- 肺腫瘍の発生率が高い
- 子の口蓋裂の発生率8.4%
- 抗原性試験に使用
- 感染実験に使用
AKR/NSIc
由来 | 1985年 *国立予防衛生研究所 |
毛色 | アルビノ aa BB cc DD H2k |
- 白血病♀93% ♂80%
- 自然発生リンパ性白血病
- 光アレルギーモデル
薬物誘導性関節炎モデル
DBA/2CrSlc
由来 | 1975年 東京大学医科学研究所 |
毛色 | 淡チョコレート aa bb CC dd H2d |
- 若齢で聴音発作を起し易い
- 心臓に石灰沈着が高率に発生します
- 生産効率が悪い
- 食物アレルギー実験モデル
- 寄生虫感染モデル
薬物誘導性アトピー性皮膚炎モデル
NC/NgaSlc
由来 | 1997年 名古屋大学農学部 |
毛色 | シナモン色(A、b、C) |
- 薬物誘導性アトピー性皮膚炎モデル
- 薬物誘導により皮膚炎発症
- 皮膚炎を発症させるためのダニを付けての供給も可能
ヌードマウス
BALB/cSlc-nu/nu(左)
BALB/cSlc-nu/+(右)
由来 | 1976年 東京大学医科学研究所インブレッドBALB/cマウスに戻し交配によりnu遺伝子を導入したBALB/cのヌードマウス 世界各国で広く使用されています |
遺伝子 | Foxn1nu |
- 癌等の細胞移植研究
- 正常マウスに比べて体型が小さい
- 全く無毛ではなく細かい毛が生えています
- 新生子ホモではひげがカールしています
- 胸腺が欠如、T細胞機能欠如
- マクロファージ活性の亢進
- NK(natural killer)活性が高い
- Conv.の環境で飼育すると、マウス肝炎ウイルス・センダイウイルスに感染してWasting disease(消耗病)を発症し痩せ衰えて死亡します
KSN/Slc
由来 | 1985年 東京大学医科学研究所須藤・鈴木らによりインブレッドDDD/1マウスにBALB/cヌードのnu遺伝子を導入した際(1984年)に作出された繁殖効率良好な丈夫なヌードマウス |
遺伝子 | Foxn1nu |
- nu/nu♀の乳腺の発達良好、nuホモ同士の交配・生産可能
- 人癌など異種腫瘍の細胞の移植継代可能
B10コンジェニック
C57BL/10SnSlc H2b
B10. A/SgSnSlc H2a
B10. BR/SgSnSlc H2k
B10. D2/nSnSlc H2d
由来 |
1980年 東京大学医科学研究所 |
毛色 | 黒色 aa BB CC DD |
- 免疫機能の作用機序に関する研究
B10. S/SgSlc H2s
由来 |
1992年 大阪大学医学部 |
毛色 | 黒色 aa BB CC DD |
- 免疫機能の作用機序に関する研究
ハイブリッドマウス
- 雑種強勢により強健、環境への適応性が高く、体重などのバラツキが少ない。
- 制癌剤のスクリーニングに使用されます。
B6C3F1/Slc
(旧)Slc:B6C3F1
C57BL/6NCrSlc♀
×
C3H/HeSlc♂
毛色 | 野生色 Aa BB CC DD |
- 長期毒性試験、癌原性試験
CB6F1/Slc
(旧)Slc:CBF1
BALB/cCrSlc♀
×
C57BL/6NCrSlc♂
毛色 | 野生色 |
- 細胞移植実験
疾患モデルマウス
糖尿モデル
糖尿・肥満モデル
老化促進モデル
SAMR1/TaSlc
SAMP系対照動物
SAMP1/SkuSlc
促進老化・免疫機能障害・肺過膨張性変化・老年性聴力障害・老化アミロイド症
SAMP6/TaSlc
促進老化・老年性骨粗鬆症
SAMP8/TaSlc
促進老化・学習記憶障害・情動障害・概日リズム障害・免疫機能障害
SAMP10/TaIdrSlc
促進老化・脳萎縮・うつ様行動
SAMP10-ΔSglt2
(SAMP10/TaSlc-Slc5a2slc)
促進老化・SGLT2変異による腎性糖尿・脳萎縮・学習記憶障害・うつ様行動
由来 | R1・P6・P8・P10(ΔSglt2)は武田薬品工業㈱、P1は鹿児島大学(医)、P10(TaIdrSlc)は愛知県心身障害者コロニーより導入。いずれも京都大学より分与された系統。 |
- SAM研究協議会の受託で繁殖生産分与
高脂血症モデル
B6.KOR/StmSlc-Apoeshl
由来 | 2003年 埼玉県立がんセンター臨床腫瘍研究所から導入されたC.KOR/StmSlc-Apoeshlマウスより、高脂血症の原因遺伝子であるApoeshlをC57BL/6N系統の遺伝的背景に導入したコンジェニック系統 |
遺伝子 | Apoeshl |
- 高脂血症モデル
- SHLマウスは日本産野生由来マウスKOR1に発見されたアポE欠損高脂血症マウスです
- SHLマウスは変異遺伝子ApoeshlをC57BL/6NCrSlcに導入したコンジェニックマウスです
- 本系統は2019年に系統化されました
高脂血症モデル
C.KOR/StmSlc
-Apoeshl
由来 | 2003年 埼玉県立がんセンター臨床腫瘍研究所 アポE欠損自然発症高脂血症マウス(SHL) |
遺伝子 | Apoeshl |
- 高脂血症モデル
- SHLマウスは日本産野生由来マウスKOR1に発見されたアポE欠損高脂血症マウスです
- SHLマウスは変異遺伝子Apoeshlを、BALB/cCrSlcに導入したコンジェニックマウスです
肥満細胞欠損モデル
WBB6F1/Kit-KitW/
KitW-v/Slc
(旧)Slc:WBB6F1-W/Wv
WB-W/+♀
×
C57BL/6-Wv/+♂
由来 | 1981年 大阪大学医学部付属癌研究施設 |
遺伝子 | KitW/KitW-v |
毛色 | 白色 黒眼 |
- 肥満細胞欠損モデル
- 貧血・肥満細胞欠損・胃潰瘍
- 腸管免疫の研究
- 精幹細胞に対する酸化ストレスの研究
自己免疫疾患モデル
MRL/MpJmsSlc
-lpr/lpr
由来 | 1987年 東京大学医科学研究所 |
遺伝子 | Faslpr |
毛色 | アルビノ |
- 自己免疫疾患モデル
- SLE・自己免疫疾患
- ループス腎炎・リンパ腫・血管炎
紫斑症モデル
自己免疫疾患モデル
NZBWF1/Slc
(旧)Slc:NZBWF1
NZB/NSlc♀
×
NZW/NSlc♂
由来 | 1984年 *国立予防衛生研究所 |
毛色 | 野生色 |
- 自己免疫疾患モデル
- SLE・自己免疫疾患
- ループス腎炎
IgA腎症モデル
HIGA/NscSlc
由来 | 2002年 日本新薬(株) |
毛色 | アルビノ |
- IgA腎症
エージング研究用マウス パンフレット PDF
加齢マウス
C57BL/6NCrSlc
由来 | 1975年 東京大学医科学研究所 |
毛色 | 黒色 Aa BB CC DD H2b |
C57BL/6JmsSlc
由来 | 1987年 東京大学医科学研究所 |
毛色 | 黒色 Aa BB CC DD H2b |
-
~104週齢までのC57BL/6マウス
(雄、雌)の提供が可能 - 加齢に伴う外観異常(脱毛、負傷、目、尾の異常等)は出荷対象
老化促進モデル
SAMR1/TaSlc
SAMP系対照動物
SAMP1/SkuSlc
促進老化・免疫機能障害・肺過膨張性変化・老年性聴力障害・老化アミロイド症
SAMP6/TaSlc
促進老化・老年性骨粗鬆症
SAMP8/TaSlc
促進老化・学習記憶障害・情動障害・概日リズム障害・免疫機能障害
SAMP10/TaIdrSlc
促進老化・脳萎縮・うつ様行動
SAMP10-ΔSglt2
(SAMP10/TaSlc-Slc5a2slc)
促進老化・SGLT2変異による腎性糖尿・脳萎縮・学習記憶障害・うつ様行動
由来 | R1・P6・P8・P10(ΔSglt2)は武田薬品工業㈱、P1は鹿児島大学(医)、P10(TaIdrSlc)は愛知県心身障害者コロニーより導入。いずれも京都大学より分与された系統。 |
- SAM研究協議会の受託で繁殖生産分与
遺伝子改変動物 高度免疫不全マウス(BRJ)
BRJ
(BALB/c Rag-2-/-Jak3-/-)
由来 | 2023年 熊本大学 |
毛色 | アルビノ |
- Rag-2遺伝子及びJak3遺伝子のdouble欠損
- 高度免疫不全であるが、丈夫でストレス耐性が強い、薬剤や放射線に対して耐性があるなどの特長を有している
- ヒト正常細胞・腫瘍細胞の生着が可能
- PDX作製に最適化されている
熊本大学岡田誠治先生開発
株式会社セツロテックの委託生産・販売動物
遺伝子改変動物になりますので法律に順守したお取り扱いをお願い致します。
本動物の利用目的等について事前に文書によるご同意が必要となります。
遺伝子改変動物 トランスジェニックマウス(GFP)
C57BL/6-Tg
(CAG-EGFP)
(グリーンマウス)
由来 | 2002年 大阪大学遺伝情報実験センター |
-
ほぼ全身の組織細胞においてCAGプロモーターによりEGFPを発現し緑色蛍光(※)を発します
本マウスから採取した細胞は細胞に何らかの前処置を施すことなく非侵襲的にEGFP発現を観察でき細胞移植実験等における移植細胞の動向観察に極めて有用なツールになります
[写真] C57BLノ6-Tg(CAG-EGFP)3日齢(※)
C57BL/6NCrSlc 3日齢(↓)
[写真提供] 大阪大学遺伝情報実験センター
C57BL/6-BALB/c
-nu/nu-EGFP
(EGFP全身発現ヌードマウス)
由来 | 2006年 Anticancer,lnc.(米国) |
- 緑色蛍光を全身発現するヌードマウスでRFP等の蛍光色素で標識した腫瘍組織(細胞)の同所移植によりガン原発巣および転移巣の増殖・浸潤・転移をリアルタイムに外部から非侵襲的・定量的・継続的に測定することを可能にします
- インビボバイオイメージング実験用に有用です
[写真提供] Anticancer,lnc.
遺伝子改変動物になりますので法律に順守したお取り扱いをお願い致します。
営利組織でのご利用はGFPライセンスの取得が必要になります。
遺伝子改変動物(APP、Tau)
アルツハイマー病モデル
APP遺伝子導入マウス
TAU遺伝子導入マウス
由来 | 2018年 大阪市立大学 |
APPOSK-Tg
[C57BL/6-Tg(APPOSK)]
オリゴマー病理
APPWT-Tg
[C57BL/6-Tg(APPWT)]
APPOSK-Tgの対照動物
Tau609Tg
[C57BL/6-Tg(tau609)]
タウ病理
Tau784Tg
[C57BL/6-Tg(tau784)]
タウ病理
Tau264Tg
[C57BL/6-Tg(tau264)]
Tau609Tg、Tau784Tgの対照動物
OSK-KI
[C57BL/6-Tg(OSK-KI)]
マウスアミロイドβを産生。本系統は特許申請がされております。
遺伝子改変動物になりますので法律に順守したお取り扱いをお願い致します。
本モデルの受託試験・繁殖目的でのご利用はご契約が必要となります。
遺伝子改変動物 トランスジェニックマウス(gpt delta)
C57BL/6JJmsSlc-Tg
(gpt delta)
由来 | 2009年 国立医薬品食品衛生研究所 |
- 遺伝子突然変異試験(点突然変異および欠失変異)やコメット試験等の遺伝毒性試験
遺伝子改変動物になりますので法律に順守したお取り扱いをお願い致します。
星野試験動物飼育所からの仕入れ動物
ヘアレスモデル
Hos:HR-1
由来 | (株)星野試験動物飼育所からの仕入れ動物 |
毛色 | ヘアレス(アルビノ) |
- 皮膚の臨床および基礎研究、経皮吸収型医薬品の開発研究等に使用されています(ヌードマウスとは異なり胸腺はあります)
糖尿モデル
NSY.B6-Tyr+,Ay/Hos
由来 | (株)星野試験動物飼育所からの仕入れ動物 |
遺伝子 | Ay |
毛色 | 黄色(Ay/a) コントロール黒色(a/a) |
- 自然発症2型糖尿病モデルマウスです。(遺伝子組換えマウスではありません。)
- 生後3ヶ月齢以降、持続的な高血糖を示します。
- 顕著な肥満、インスリン抵抗性、耐糖能障害を示します。
- 脂肪肝、高脂血症、糖尿病性腎症等の合併症を発症します。
- 雄個体の群飼育が可能です。
- 星野試験動物飼育所にて生産・供給
ENVIGO OEM生産動物
インブレッドマウス
CBA/CaOlaHsd
由来 | 1983年 National Cancer Institute, Frederick,Maryland(米国) |
毛色 | 野生色 |
- マウス局所リンパ節アッセイ(LLNA)(OECD429)に推奨
免疫不全モデル
C.B-17/IcrHsd-Prkdcscid
由来 | 1991年 Fox Chase Cancer Center,Philadelphia, Pennsylvania(米国) |
毛色 | アルビノ |
- 腫瘍医学・免疫学・ヒト造血細胞やヒト腫瘍細胞の移植等を利用した研究に有用
- 加齢に伴うT細胞・B細胞の発達(Leakiness)が認められます