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品質管理
Quality management

高品質な実験動物をお届けするための
厳重な生産管理基準と環境の統制

SLCの実験動物は、定められた生産管理基準に基づき一定の環境下で生産されています。また、定期的に微生物および遺伝的モニタリングを実施することで品質および特性の管理を行っています。

生産方式

特性を保持した均一な実験動物の生産を目標に、生産管理基準に基づく厳密な生産方式により、系統の維持・生産を行っています。

アウトブレッド

  • 循環交配方式による維持・生産

インブレッド

  • 系統維持集団:兄妹交配による系統維持と種動物の生産
  • 増殖集団:維持集団の種動物の兄妹交配により、生産集団用の種動物とハイブリッド(F1)生産用種動物の増殖
  • 生産集団:増殖集団の種動物で構成し、非兄妹交配により実験供試動物を生産

ハイブリッド

  • 各インブレッド増殖集団の種動物を交雑し、ハイブリッド(F1)動物を生産

飼育環境

バリアシステムの飼育室環境条件を下記のように設定し、飼育管理を行っています。

温度 マウス・ラット・ハムスター・スナネズミ・23~25℃
モルモット・・・・・・・・・・・・・・・21~25℃
ウサギ・・・・・・・・・・・・・・・・・20~24℃
湿度 45~65%
換気回数 オールフレッシュエアー 10~15回/時
飼育室静圧 50~200Pa(5~20mmH2O)
照度 150~300Lux (床上80cm)
照明時間 明( 8:00~20:00)、暗(20:00~8:00)
空気 前面・中間・最終(HEPA)の3段階フィルタによる除塵・除菌
送風 パン型エアーディフューザーによる吹き出し方式

飼育環境モニタリング

生産動物の飲水に関する水質検査を実施しています。
また、使用器具・器材の滅菌状態を確認するために、高圧蒸気滅菌器・エチレンオキサイドガス滅菌器の性能試験等を定期的に実施しています。

動物生態モニタリング

各生産コロニーの生産効率について週報により監視すると共に飼育技術員が作業時に動物観察を注意深く行い異常動物の早期発見に努めています。

飼料

SPF動物用飼料としては、日本農産工業(株)製高圧蒸気滅菌用固型飼料、PMI 社製高圧滅菌用固型飼料・放射線滅菌用固型飼料および(株)フナバシファーム製放射線滅菌固型飼料を給餌しています。

微生物モニタリング

モニタリングの対象とされる微生物・検査動物種および検査頻度(SPF動物)

  • 定められた系統について検査を実施する。

遺伝的モニタリング 遺伝検査成績書は毎年1回発行

インブレッドマウス・ラット

検査項目

  • 生化学的マーカー・免疫遺伝学的マーカー(マウスのみ)・マイクロサテライトマーカー
  • 疾患原因遺伝子(FaslprFaslgldLeprfaおよびLeprcp)

検査動物

  • インブレッド動物の維持・増殖集団の動物

検査回数

  • 各系統各検査項目を年1回以上

生理値検査

体重測定

臓器重量測定

  • 測定臓器:脳・心臓・肺・肝臓・脾臓・腎臓・副腎・精巣・卵巣・胸腺・下垂体・甲状腺など

血液学的検査

  • 検査項目:RBC・Ht・Hb・WBC・PLT・MCV・MCH・MCHCなど

血液化学的検査

  • 検査項目:AST・ALT・ALP・TG・ALB・TP・A/G比・GLU・PL・T-BIL・BUN・T-CHO・Ca・IP・CRE・Na・K・Clなど

関連団体
Related Organizations