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お知らせ
News Release

2024
6/12

春野支所H34号室の感染事故に関するお詫びとこれまでの経過報告

2024年5月6日に弊社春野支所H34号室にて発生した感染事故に関しまして、ご愛顧頂いておりますお客様へ多大なご迷惑とご心労をお掛け致しましたこと、心からお詫び申し上げます。

実験動物のプロバイダーとして今回の事態に至ったことは、極めて重く受け止めております。今回の事態を真摯に受け止め、これまでの運用を見直すと共に、引き続き原因究明と再発防止策を策定してまいります。

本感染事故につきまして、現在までの経緯および弊社による調査で得られた結果を以下の通りご報告いたします。

■経緯および調査結果
・5月6日、春野支所H34号室において、生産室内にある廊下にて野鼠の死体が確認されました。これを受けて、春野支所H34号室の動物供給を緊急停止すると共に、春野支所H34号室ならびに春野支所全生産室の微生物検査を開始しました。

・春野支所H34号室の全系統に対する1回目の緊急特別検査を実施したところ、60例中の1例(系統名:C57BL/6HamSlc-ob、以下obマウス)から小型鞭毛虫(Octomitus intestinalis)が検出されました。追加の調査を行うため、同室の他のobマウスにおいても内部寄生虫の検査を実施したところ、198例中の40例にOctomitus intestinalisが検出されたことに加え、198例中の17例にAmoebasが検出されました。

・春野支所H34号室の全系統に対する2~4回目の緊急特別検査を実施したところ、弊社のSPFマウスを対象とする全項目において陰性の結果を得ました。H34号室の追跡調査として最終を予定しております5回目の緊急特別検査を実施したところ、現在まで異常は確認されておりません。なお、春野支所H34号室につきましては既に閉鎖しており、3回目の緊急特別検査より弊社バイオテクニカルセンター(BTC)のアイソレータに隔離した動物を用いて実施しております。
春野支所H34号室 緊急特別検査成績[PDF]

・春野支所全生産室に対する1回目の緊急特別検査では、実施した全項目において陰性の結果を得ました。2回目の緊急特別検査は、6月7日より開始しております。
春野支所 緊急特別検査成績[PDF]

■原因究明
春野支所H34号室への野鼠の侵入経路に関して社内調査を実施したところ、同室内の排気ダクトにおいて野鼠の痕跡(糞)が確認されました。現在、空調メンテナンス業者による点検を実施しており、野鼠の侵入経路について継続して調査を行っております。

■今後の対策
今回の事態を受けまして、弊社全生産室の設備について社内調査を行い、弊社で点検が可能な範囲で異常がないことを確認しました。今後、さらなる原因究明と現在策定中の防鼠対策について運用を進めてまいります。具体的な対策につきましては、原因究明後に改めてご報告いたします。

■動物の供給体制
春野支所H34号室で生産していたマウスにつきましては、一刻も早く供給を再開出来るようクリーニングを開始しております。詳細につきましては改めてご報告いたします。

以上

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