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News Release

2024
07/02

春野支所H34号室の感染事故に関するお詫びと最終報告

5月6日に弊社春野支所H34号室にて発生した感染事故に関しまして、ご愛顧頂いておりますお客様へ多大なご迷惑とご心労をお掛け致しましたこと、改めて深くお詫び申し上げます。ここにこれまでの経緯および弊社の調査により得られた結果をご報告し、最終報告と致します。

本感染事故を真摯に受け止め、社員一同もう一度初心に立ち返り職務に邁進してまいります。今後も変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

■経緯および調査結果
・5月6日、春野支所H34号室において、生産室内にある廊下にて野鼠の死体が確認されました。これを受けて、春野支所H34号室の動物供給を緊急停止すると共に、春野支所H34号室ならびに春野支所全生産室の微生物検査を開始しました。なお、死体で確認された野鼠は外観からクマネズミと推定しました。野鼠の死体は削痩している様子はなく被毛も比較的きれいな状態で発見されたことから、死因は飲水ができなかったことによるものと推測しました。

・春野支所H34号室の全系統に対する1回目の緊急特別検査を実施したところ、60例中の1例(系統名:C57BL/6HamSlc-ob、以下obマウス)から小型鞭毛虫(Octomitus intestinalis)が検出されました。追加の調査を行うため、同室の他のobマウスにおいても内部寄生虫の検査を実施したところ、198例中の40例にOctomitus intestinalisが検出されたことに加え、198例中の17例にAmoebasが検出されました。

・春野支所H34号室の全系統に対する2~5回目の緊急特別検査を実施したところ、弊社のSPFマウスを対象とする全項目において陰性の結果を得ました。なお、春野支所H34号室につきましては2回目の緊急特別検査をもって閉鎖し、3回目の緊急特別検査より弊社バイオテクニカルセンター(BTC)のアイソレータに隔離した動物を用いて実施しました。
春野支所H34号室 緊急特別検査成績[PDF]

・春野支所全生産室に対する1回目の緊急特別検査では、実施した全項目において陰性の結果を得ました。続いて、2回目の緊急特別検査では、弊社のSPFマウスおよびSPFラットを対象とする全項目において陰性の結果を得ました。
春野支所 緊急特別検査成績[PDF]

■原因究明
春野支所H34号室への野鼠の侵入経路に関して社内調査を実施したところ、同室内の排気ダクトにおいて野鼠の痕跡(糞)が確認されました。その後の空調メンテナンス業者による調査の結果、屋外に設置された同室由来の排気ダクトに破損が確認され、野鼠は排気経路を経由し、同室内へ侵入したことが判明しました。

■今後の対策
今回の事態を受け、弊社全生産室の設備について社内調査を行い、異常がないことを確認しました。また、春野支所におきましては、空調メンテナンス業者による給排気経路の総点検を実施し、春野支所H34号室以外では排気経路において老朽化に伴う劣化はみられたものの、大きな問題は確認されませんでした。他の支所におきましても、空調メンテンナンス業者による給排気経路の点検を順次進めております。この他、再発防止策として以下の項目を実施中です。

・排気ダクトにおける防鼠網の設置
今回の事例を鑑み、弊社全生産室の排気ダクトへ二重構造のステンレス製防鼠網を建屋と屋外のダクトの境界部に設置することとしました。春野支所では全生産室の排気ダクトにおいて防鼠網の設置が終了し、現在、他支所でも防鼠網の設置を進めております。

・排気ダクトの入れ替え工事
腐食による破損が確認された春野支所H34号室の排気ダクトにつきましては、入れ替え工事に取り掛かりました。同支所における他の生産室の排気ダクトにつきましても、老朽化による劣化が確認された箇所について順次更新を進めてまいります。

現在、上記に加え、社内における排気ダクトの点検方法を抜本的に見直し、さらなる再発防止策の策定をしてまいります。

■動物の供給体制
春野支所H34号室で生産していたマウスの今後の供給体制につきましては、同室の排気ダクトの入れ替え工事ならびに生産室内の改修工事が終了した後にコロニーの再構築を予定しております。供給開始の時期に関しては、現状では未定ではありますが、9か月程度かかること(2025年3月以降)を見込んでおります。詳細に関するお問い合わせは、弊社営業担当へ申し付けください。

■その他
詳細な最終報告書をご希望の方は、弊社営業担当までご連絡をお願い致します。

以上

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