愛情と心配りで
実験動物の
命をはぐくむ
PROFILE
- 所属部署
- 生産部
- 入社年
- 2011年
- 趣味
- 釣り、読書
- SLCの魅力
- 人類の保健福祉を支える「縁の下の力持ち」
入社のきっかけ
身近にあった理想の職場
もともと動物関係の仕事に興味があった私にとって、地元にSLCの引佐支所があったことは本当にラッキーでした。ずっと前からSLCの存在は知っていましたが、実際にどんな仕事をしているかは入社するまで全く知らなかったんです。家から車で5分という近さも魅力的でしたが、それ以上に実験動物を通じて医学の発展に貢献できる仕事に強い関心を持ちました。「近所にこんな面白い会社が!」という発見から始まったご縁が、今では14年以上のキャリアにつながっています。
仕事内容
実験動物の生命を預かる緻密な飼育業務
引佐支所では、実験動物(マウス)の交配から出産、離乳、出荷まで一貫して飼育管理を行っています。実験データの品質を高めるには、実験動物の気性が穏やかで、取り扱いやすいことが重要です。そのため、飼育の際には動物に愛情を持ち、ストレスを与えないように心がけています。また、実験動物は特定の病原体が存在しないクリーンな環境(SPF環境)で飼育する必要があるため、衛生管理にはとても気を遣います。例えば、飼育室への入室時にはシャワーを浴びる工程があり、慣れるまでは結構大変でした。今では一つの飼育室の責任者を任されるようになり、動物が計画通り生産されているか常に気を配りながら、チーム内のスタッフの指導や飼育設備のメンテナンスも行っています。
エピソード
実験動物2級技術者資格への挑戦
入社2年目で大きな壁となったのが、「実験動物2級技術者」資格の取得です。学科試験だけでなく実技試験もあり、動物の取り扱いや投与方法なども習得する必要がありました。私は正直なところ勉強があまり得意ではなかったので全く自信がありませんでしたが、先輩方の協力のおかげで、半年間の勉強を経て無事合格。この経験が自信につながり、現在のリーダーとしての基盤になりました。
地域密着型の働きやすさ
この仕事には基本的に長距離の転勤がなく、自宅との距離も近いので、地元で働けることのメリットを感じられる職場です。職場の近所に住んでいる人も多く、実は私の兄も引佐支所で働いているんですよ。同僚ともプライベートで釣りに出かけるなど、公私ともに良い関係を築けています。残業も月20時間程度で、土日は基本的に休みです。ワークライフバランスが取れているので、長く安心して働ける職場だと思います。


SCHEDULE 1日のスケジュール
- 8:00
- 出勤
- 8:30
- 朝礼
- 9:00
- 設備関係の点検
- 9:30
- 動物飼育室へ入室(シャワーによる全身洗浄)
- 10:00
- 動物の生産、飼育作業
- 12:00
- 昼休み
- 13:00
- 動物用飼料の準備
- 13:30
- 設備関係の点検
- 14:00
- 動物飼育室へ入室(シャワーによる全身洗浄)
- 14:30
- 動物の生産、飼育作業
- 16:00
- 飼育室の片付け、清掃
- 16:30
- 事務処理
- 17:00
- 退社
仕事の面白さ
多様な系統から学ぶ動物の奥深さ
引佐支所では、様々な系統の実験動物を飼育しています。糖尿病や高血圧、脂質異常症などの特定疾患を持つ系統の飼育を通じて、動物の生理などの知識を学べるのはとても興味深いです。系統によって生まれる子の数も異なり、多産系統だと一度に12~13匹産むこともあれば、少ない系統では数匹しか生まれないなど、毎日新しい発見があります。普通では得られない専門知識が身につき、まさに「ネズミ博士」になった気分です(笑)。そして、それぞれの系統の特性を理解して最適な飼育環境を整えることで、より品質の高い実験動物を提供できることにやりがいを感じます。
チームリーダーとしての役割
私が飼育室の責任者として大切にしているのは、チームの5人のスタッフとのコミュニケーションです。和気藹々とした雰囲気を保ちながら、みんなが楽しく働ける職場環境を作ることがリーダーとしての役割だと思っています。また、新入社員の教育も役割の一つですが、実験動物の飼育はマイナーな分野の仕事なので、最初は何の知識もなく戸惑う新入社員がほとんどです。ですから、基本的なことから一つずつ丁寧に教えるようにしています。
エスエルシーの魅力
社会貢献への誇りと安定した環境
飼育の仕事を通じて新しい知識を得られることが、自分にとってはこの会社の一番の魅力です。自分たちの手で繁殖させ、飼育した実験動物たちが、最終的に新薬の開発や医学の進歩に貢献していると思うと、この仕事の意義深さを感じます。また、作業内容が頻繁に変わることなく安定しているので、腰を据えてじっくり飼育に取り組めるのも魅力の一つです。
メッセージ
変わった仕事をしてみたい方にオススメ
実験動物の飼育作業には糞尿の処理なども含まれ、決してきれいな仕事ばかりではありませんが、勤務体制や職場環境にはとても恵まれています。動物に興味があり、「ちょっと変わった仕事をしてみたい」という好奇心旺盛な人なら、きっと充実したキャリアを築けると思います。普通科高校出身の私でも、今では責任者を任されるまでになりました。大切なのは動物への愛情と、コツコツと積み重ねる努力です。地域密着で長く安定して働ける環境のもと、一緒に成長していきましょう。