大学での学びを活かし
医療の発展に貢献

地元へのUターン就職を考えていた時、大学の先輩からSLCのことを教えてもらいました。それまではバイオ・医薬品関連企業を中心に就職活動をしていましたが、大学での専門知識を直接活用でき、なおかつ地元で働けるという条件が揃った会社はなかなか見つからなかったんです。でも、大学で学んだ抗体作製の技術をそのまま活かせる会社が地元・浜松にあることに驚き、しかも大学時代の研究室の先輩が働いていることを知って、「ここしかない! 」と確信しました。

私は現在、安全性試験と抗体作製の受託業務で試験責任者を務めています。お客様からのご依頼内容をもとに試験計画書を作成し、動物への投与やサンプル採取、結果の解析、報告書作成まで一連の業務を担当。機器管理責任者としてメンテナンスも行っています。この仕事はお客様とのやり取りも多く、試験内容について詳しく説明したり、結果について分かりやすくお伝えしたりと、コミュニケーション能力も求められます。動物の体調観察や飼育管理も大切な業務の一部で、命を預かる責任を日々感じています。

入社して約半年間は、特定の投与方法がなかなか上達せず苦戦した思い出があります。練習では問題なくても、本番になると緊張して失敗することが続き、本当に悔しい思いをしました。実験動物の血管が非常に細くて一回しか投与するチャンスのないケースでは特にプレッシャーを感じましたが、周りの方々にアドバイスをいただきながら、なんとかクリアできました。その後も練習と経験を重ね、今では落ち着いて対応できるようになりましたが、この仕事は諦めずに続ける根気強さが大切だと常々思います。

入社してから特に印象に残っているのは、同僚たちと一緒に実験動物1級技術者の資格取得に挑戦したことです。手技練習ではお互いの苦手分野を補い合い、教え合いながら技術を磨きました。4人で一緒に受験し、全員が合格できた時には本当に嬉しかったです。この資格を取得したことで、お客様からの信頼度も高まりました。

受託試験部では様々な試験に携わることができ、毎回新しい発見があります。同じ「投与」や「観察」でも試験ごとに目的や手順が異なるため、全く飽きることがありません。カテーテルなどの医療機器の安全性試験では、その製品が将来多くの患者さんの治療に使われることを想像すると、責任の重さとともに誇りを感じます。検査キットに使われる抗体を作製することもあり、身近な医療にも貢献していることにやりがいを感じます。

私たちの職場では、日々の練習や経験の積み重ねで専門技術が確実に向上していることを実感できます。失敗を恐れず挑戦できる環境があり、先輩方が温かくサポートしてくださるので、安心して技術を磨けます。手先の器用さが要求される作業も多いですが、自分なりのやり方を見つけて改良していくことが許されているので、個々の特性を活かしながら成長できます。規模の大きな試験を成し遂げ、お客様から「ありがとう」と言われた時の達成感は何物にも代えがたいです。

SLCは実験動物の供給から関連サービスまで一貫して行う企業として、安定した基盤と高い専門性を持つ企業です。将来的な不安もなく、長期的なキャリア形成ができる安心感があります。職場の雰囲気はなごやかで、上司は女性で話しやすく、同僚も優しい方ばかりです。プライベートでも一緒に遊びに行ったり、仕事の相談をし合ったりと、公私ともに充実した関係を築けています。また、文系出身の方々でも十分に活躍できる環境があり、多様なバックグラウンドの方が働いています。

最初はわからないことばかりで不安もあると思いますが、少しずつできることが増えて自信もついてきます。実験動物の仕事は日々の練習や勉強の積み重ねですが、その分確実に自分の力になります。コツコツとした作業が好きな方、手先を使った細かい作業が苦にならない方には特に向いていると思います。少しでも興味をお持ちでしたら、一緒に専門性を高めていきませんか。なごやかな職場環境のもと、みんなでサポートし合いながら一緒に成長していきましょう。